一般的にホクロの除去は、美容目的で行う場合であれば保険適用外の診療と見られている。国税庁でも、医療費控除に関する質問に対し、ホクロ除去にかかる費用について「容姿を美化し又は容貌を変えるための費用は、疾病の治療のための費用には当たらない」と答えている。「長年の悩みだから」などの理由ではホクロ除去の診療は概ね保険適用外だと思われる。

しかしホクロは、「悪性のもの」であればガン化するとも言われている。そのため、一概に美容目的の除去とは言い切れないところもある。悪性のホクロかどうか見分けるポイントには「非対称性」「直径6ミリ以上」「家族歴」「急に膨らむ・広がる」「毛が生えていない」「生まれつきではない」などがあるそうだ。自由診療を行う美容外科クリニックの中には、悪性の疑いが見られた場合に、除去の費用を保険診療で行うこともある。

現時点では医師の診療から悪性の所見が見られなくても、できた場所や大きさ、形状などを見て、患者側の意思に基づいて総合的な判断で保険適用を決める医療機関もあり、除去に関する保険適用の基準はさまざまだ。

除去方法は、レーザー治療のほかに、専用器具でのくり抜きやメスでの切り抜き後に縫合するなどの手術があり、それぞれメリットとデメリットがある。レーザー治療は気軽さがあるが再発の危険もあるようなので、よく調べたうえで選択するべきだろう。

 

出典:納税通信 2013.7.29 第3281号 7頁