Q.個人事業で使っていた車を売却しました。その車はまだ償却が終わっていません。未償却残高より安い価格での譲渡だったのですが、この損失は事業所得の計算上、必要経費に計上できますか。

A.個人事業用の減価償却資産の譲渡による損失は、事業所得の必要経費にできません。
減価償却資産は、資産の種類ごとに決められた耐用年数に応じて毎年経費にします。その耐用年数が過ぎる前に誰かに譲渡すると、本来経費にできるはずの未償却分より低い価格での売却であれば損をしてしまいます。この損失は、法人なら事業上の特別損失として必要経費にできますが、個人は事業所得の必要経費にできません。
ただし譲渡所得の計算上の損失にはなります。譲渡所得は、譲渡価格から未償却残高と譲渡費用を差し引き、そこから50万円を控除して計算します。この金額を事業所得や給与所得などのほか所得と損益通算できます。
なお、廃車して除却処分した個人事業主は、事業所得の金額を計算するうえで必要経費にできます。

出典:納税通信 第3485号 平成29年8月14日