Q.昨年父から相続した土地を、今月売却しました。土地を受け継いだときに相続税を納めたばかりなのに売却益(譲渡所得)にも税金が掛けられるのでしょうか。

A.土地や建物を相続したときには相続税が課税され、売却して譲渡所得を得たときには所得税が課税されます。しかし、相続税を納めたすぐ後に所得税が課税されてしまうと納税者の税負担が重くなってしまうので、相続で取得した土地、建物などの財産を相続税申告期限後3年以内に譲渡すると、譲渡所得時の税負担が減る制度を利用できることになっています。

具体的には、事前に納めている相続税額の一部を、譲渡資産の取得費に加算できます。不動産を売ったときの譲渡所得は「収入金額-(取得費+譲渡費用)-特別控除額」で計算するので、不動産の取得や譲渡に掛かった費用が多ければ多くなるほど課税所得を減らせるのです。

この制度を利用するには確定申告が必要です。提出時には、相続税申告書の写し、取得費に加算する相続税の計算明細書、譲渡所得の内訳書などの資料を添付します。

なお、相続した財産の取得費は、死亡した人がその財産を買ったときの購入代金や、購入手数料を基に計算します。相続人が支払った登記費用、不動産取得税の金額も取得費に含まれます。

 

出典:納税通信 第3447号 平成28年11月14日

 

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