Q:一昨年に死亡した父の相続で、長男の私が父の事業を引き継ぎ、会社の株のすべてを相続しました。このほど次男が会社の経営を手伝ってくれることになり、遺産分割をやり直して自社株の相続割合を見直すことにしたのですが、相続税の修正申告をする必要はありますか。

A:遺産分割協議で成立した遺産分割は新たな協議によって分割の内容を変更できますが、税法上、協議のやり直しによる財産の移動は贈与または譲渡とみなされるので、相続税の修正申告の必要はありません。
民法上、相続人全員の合意があれば、遺産分割の協議をやり直すことは可能です。しかし税法上は、一度遺産分割協議が終わって相続税の申告をした時点で相続が完了したことになるので、遺産分割のやり直しで財産の移動があっても相続税の修正はせず、贈与税の申告または譲渡所得の申告をすることになります。

不動産の遺産分割協議のやり直しをすると、贈与税または所得税に加え、名義変更に伴う登録免許税、不動産取得税も発生します。

出典:納税通信 第3489号 平成29年9月11日