





こんな人に読んで欲しい!
- 相続税のことをサクッと知りたい!
- そもそも相続って何?私に関係あるの?
- 相続税ってどのくらいかかるの?
- 相続ができる人は誰?
- 相続税を計算してみたい!
- 遺言書って必要なの?
- 遺言書の書き方を知りたい!
- 遺産って何があるの?
- 相続税を少なくする方法はあるの?
- 文字ばっかりの本は苦手…
著者ごあいさつ
「なんで親父はなんにも対策してくれなかったんだろう。。。」
これは、私が実際に相続人の方から聴いた言葉です。誰でも自分の死については考えたくないものです。でも、税金を払う事となるのは相続人である子供たちです。
「争いがないよう。」
「税金の支払いに困らないよう。」
それは全ての親が願っていることです。にもかかわらず、実際に相続が発生するとそうはならないときがあります。親の思いだけでは上手くいかない場合があります。しっかり現状を把握し、必要に応じて対策をうつ事が重要となってきます。
この本は、「相続税についてはじめて考えてみよう」と思い立った親世代の方、もしくはその子ども世代の方にむけて書きました。相続税に関する本は沢山ありますが、どれも専門的な解説が多く、素人の方が読んでもとても最後までは読み進められないものがほとんどです。
この本では財産の評価については思いっきり省略し、税金計算の全体の流れを重視しました。最大の特徴は、相続税の問題をざっくり知ってもらうために、巻頭にマンガを用意しました。対策をしないままお父さんが亡くなってしまったところからストーリーがはじまります。コメディタッチで描かれていますが内容は結構シビアで、実際に起きた事例をアレンジしてつくっています。
第0章と第1章では、相続税に関する基本的な事を初心者の方でもわかるようにお伝えしています。また、第2章では実際に事例を一緒に体験する事により、計算の流れを感じ取っていただけるよう心がけました。そして第3章では、節税対策について「財産の金額」と「親の年齢」からタイプ別に分けて説明しています。対策のパターンをざっくり捉えてみてください。
相続税の対策は、他の税金の対策に比べて長期間に渡ります。本当に対策をやって良かったのかどうかが、次の世代に引き継がれてからわかるものもあります。ぜひ、基本の考え方を理解した上で、一度ご自身で対策案を考えてみてください。基礎知識を身につけた上で、それから専門家と話すと、ご自身も納得の上で判断ができるようになるはずです。
一人でも多くの方が、円満で納得のいく財産の承継ができる事を望んでいます。
本書をお読みいただきたい方々
- 相続税について全く知識のない方
- 相続税の計算の流れを知りたい方
- 相続税の節税対策の考え方を知りたい方
- ご自身の相続税がどのくらいになるのか計算してみたい方
- 税制改正によってどのくらい増税になるのか知りたい方
- 金融機関関係者・司法書士・ハウスメーカーの方々へ
- 相続業務に付随して、相続税の計算の流れを知っておくと便利です。ぜひ入門書としてお使いください。
- 税理士事務所の経営者の方々へ
- スタッフにも相続税の知識を習得して欲しい。また、相続税の所内研修をやりたいと思っている場合に本書をお使いください。
- 税理士事務所に勤務している方々へ
- これからの相続実務をはじめてされる方や、実務に備えてまずは相続税をざっくり勉強したいと思っているときに本書をご利用ください。
目次
- 巻頭マンガ「中野家の相続」<預金が2,000万なのに、相続税は2,860万?!>
- 第0章 イントロダクション(相談窓口はこちら)
<相続のモヤモヤをかかえている人はたくさんいます!>
- 「相続で悩んでいます。でも、何を悩んでいるのかわからない」
- どんな節税法があるのか
- 相続税はお金持ちだけの話ではなくなる
- 第1章 これだけは知っておきたい相続税のしくみ(基礎知識編)
<相続税って、ザックリとこ~んな感じ!>
- どれくらい財産があると相続税がかかるの?
- 法定相続人ってナニ?
- 「全財産を愛人に」という遺言書は有効なの?
- 遺言書がなかったらどうするの?
- いったいどれくらい相続税を払うの?
- (名義預金)
- なぜ贈与に税金がかかるの?
- 第2章 超簡単ワークシートで計算してみよう!(実践編)
<あなたの相続税はおいくら?!>
- 敵を知り、己を知れば、百戦危うからず
- 先ず己れ(財産)を知ること
- 正味の遺産額を計算する
- 遺産を分配する
- 課税遺産総額を求める
- 相続税の計算①
- 相続税の計算②
- 計算の流れをまとめておきましょう
- 相続人の名前を書きましょう
- 財産の合計金額を出しましょう
- 自宅(建物)の金額は固定資産税評価額と同じ
- 自宅の土地の金額はどう決まるのか
- 宅地の評価額が80%減になる
- 自宅の土地の金額はどう決まるのか
- 自宅以外の建物・土地の評価は?
- 残りの財産の計算方法は?
- 最後まで計算しよう
- 第3章 かしこい節税・かしこくない節税(対策編)
<あなたはどのタイプ??バリエーションに富んだ節税対策を大公開!>
- ケース1 1億円を相続する佐藤家の節税対策は?
- ケース2 3億円を相続する高橋家の節税対策は?
- タイプ別節税対策
- 建物系の節税法とは?
- 賃貸アパート新築の節税法
- 二世帯住宅に改築する
- こんな場合は小規模宅地の特例が使えない!
- 事例研究 母一人息子一人の相続税対策
- 駐車場経営は節税対策になるか?
- 不動産管理会社をつくる
- 贈与系の節税法とは?
- 相続時精算課税制度は節税対策になるか
- 孫に贈与する
- 妻へは自宅を生前贈与
- 子に住宅資金を贈与する
- 早めに贈与しておくべき資産とは?
- 生命保険にも相続税がかかるのか?
- 生命保険の活用法‐その① 財産を遺したい人に確実に遺せる
- 生命保険の活用法‐その② 代償分割
- 生命保険の活用法‐その③ 子や孫の浪費を心配しないですむ贈与
- 養子をとるという節税法
- 遺産1億円の節税対策
- 遺産3億円の節税対策
- 遺産5億円の節税対策
- 付 章 遺言書の書き方と見本
<間違った遺言書が相続トラブルを引き起こす…>
- 遺言書があればトラブルは回避できる
- 自分で遺言書を書くときの注意点
- 確実な公正証書遺言
著者紹介
小嶋公志(こじま・まさし)
1974年北海道生まれ。
函館ラ・サール高等学校、成蹊大学経済学部卒業。
㈱光通信、会計事務所勤務を経て、2006年東京都立川市で小嶋税理士事務所を開業。
相続案件は保有財産5000万円~4億円程度の案件を数多く手がけ、相続発生前の対策にも対応している。



