2025.10.10
いつも大変お世話になっております。
スタッフのOです。
先日、息子(小1)と二人で山梨県にあります七面山を登ってまいりました。
七面山は標高1900メートル、日蓮宗と深く関わりのある山であります。標高1,700メートル付近に敬慎院という宿坊も備えたお寺があり、今回はそちらに一泊いたしました。
数日前までは30度以上の猛暑が続いておりましたが、登山当日はかなり強い雨が一日中降り続き気温もかなり下がった中での登山となりました。
七面山は、登山口が1丁目、ゴールの敬慎院が50丁目と区切られおります。私が希望し息子を誘っての今回の登山ですが、あまりのキツさに5丁目あたりで早くも後悔し始めました。。
10丁目を過ぎた頃でしょうか、息子(小1)が「なんで山なんか登らなくちゃいけないの泣」と喚き始めました。その問いに対して気の利いた答えを持ち合わせない私はその言葉を完全に無視し歩を前に進めます。
親子合わせて1000回くらい心が折れそうになりながらなんとか5時間かけて敬慎院に到着いたしました。
(ここが敬慎院)
到着してお風呂に入った後、夕食を頂きました。食事は精進料理で肉や魚は出ません。お味噌汁は、墓参りでよく見かけるアレに入って提供されます。またビールなどはありませんがなんと冷酒がデフォルトで付いてきました。有り難し。
食事を済ませた後、七面大明神像を拝む御開帳式、お坊さんの読経に参加させていただきます。その際、別当さん(お坊さんの偉い人)からのこのようなお話がございました。
仏教の教えを3歳児にもわかるよう言うと、「悪いことはしないで、善いことだけをせよ」とのこと。簡単なことのように思えますが、これを実践できている人はおらず、普段俗世に生きておりますと人は皆自分の欲を中心に考えてしまい、人を傷つけてしまうことがあるんだと。生きていることは当たり前のことではなく、周りにある様々なものに生かしていただいることに感謝しましょうとお教えいただきました。有り難し。
翌朝は5時起床、皆で敬慎院を出てすぐのところから富士山を眺めます。晴れていれば富士山の向こう側から朝日が昇るのを拝めたのですが残念ながら曇り空でした。それでも眺めは美しく、これを見るために皆この山を登るのだなと感じました。
(これが富士山)
かんしゃくの くの字を捨てて ただ感謝
また来年も登りたいと思います。