2025.10.17
金木犀の香りが秋を感じさせる一方、猛暑の影響で夏に活動していなかった蚊が飛んでいるという、
気候の変化に身体がまだ慣れないスタッフMです。
私には、毎年蚊が飛ぶ季節になると思い出す「言い間違い」があります。
それは子供がまだ小さい頃、言葉をたくさん話すようになった2歳頃のお話です。
「テレビ」を「テベリ」
「エレベーター」を「エベレーター」
などなど、可愛らしい言い間違いを聞いてはいつもほっこりしておりました。
そんなある日、突如息子の一言が私をパニックにさせます。
その一言とは…
「かがに刺された」
「刺された!?どこを!?
っていうか、かがって誰!?」
もうパニックです、私。
慌てている私を横目に彼は腕をポリポリ。
そうです。そうなんです。
「蚊に刺された」を「蚊がに刺された」と言い間違えていたのです。
先日テレビを見ていたら、この、うちの息子と全く同じ言い間違えエピソードが紹介されていました。
番組ゲストに歌人の俵万智さんが出演されており、俵さん曰く、
日本語には一文字の単語より圧倒的に二文字の単語の方が多い。
子供なりにどこで単語が切れるのか、聞いて勉強しているのだ、と。
「蚊がいる」、「蚊が飛んでる」という大人の会話を聞いていた彼は、「かが」が一まとまりの単語だと認識したのです。
何年か越しに俵万智さんのおかげで点と点が線で繋がったような、「あれはそういうことだったのか!」と合点がいった出来事でした。
最近、反抗期に片足を突っ込み始め、口調が強くなったりもする息子ですが、こんなに可愛らしい時もあったのね(もちろん今も可愛い)、と穏やかな気持ちを取り戻させてくれる忘れたくない言い間違いでした。